今回はIllustratorでリアルな炎のイラストを描いてみたいと思います。(以前、同じテーマで作ったチュートリアルを全面的に書き直し、投稿しなおしました)
完成予定図
使用ソフト:AdobeIllustrator CC2014
(特殊な事はしていないので、旧バージョンでも使えます)
Step 0 注意
・チュートリアルで使用しているIllustratorはCC2014です。
・ツールの名称などはCC2014にあわせています。
・カラーモードはRGB、ディスプレイ上での使用を想定しています。
・アピアランスを使用しますので、あらかじめアピアランスパネルを開いておいてください。
・拡大・縮小する際は[線幅と効果を拡大・縮小]にチェックを忘れずに。
Step 1 炎を描く
このステップでは炎を描いていきます。
背景を描く
まずは背景を描いていきましょう。今回は黒を使います。
長方形ツール/Rectangle
幅/Width:600px
高さ/Height:600px
塗り/Fill:黒/Black
炎の基本形を描く
楕円形ツールで楕円を描き、ちょこちょこっといじって炎っぽい形にしていきましょう。
楕円形ツール/Ellipse
幅(W):60px
高さ(H):200px
アンカーポイントツール/Anchor Point Tool
炎に色をつける その1
お米のような形ができあがったら、炎のメインとなる部分の色をつけていきましょう!
新規塗りを追加/Add New Fill
上の方にある塗りを選択、グラデーションをかけていきます。
グラデーション/Gradient
円形/Radial
一応、数値を細かく出していますが、適当で大丈夫です。
R:0 G:0 B:0
不透明度/Opacity:0%
位置/Location:0%
R:247 G:124 B:30
不透明度/Opacity:100%
位置/Location:35%
中間点/Midpoints:20%
R:255 G:255 B:255
不透明度/Opacity:100%
位置/Location:72%
中間点/Midpoints:85%
R:247 G:124 B:30
不透明度/Opacity:100%
位置/Location:100%
こんな感じで適当に。
てっぺんにほんのりオレンジが出るくらいがオススメ。
炎に色をつける その2
続いて、炎の下の部分を描いていきましょう。
下の塗りに[新規効果を追加]>[パスの変形]>[変形]を適用。
新規効果を追加>パスの変形>変形
Add Effect > Distort & Transform > Transform
拡大・縮小/Scale
水平方向/Horizontal:120%
垂直方向/Vertical:103%
基準位置:下 lower
一回り大きなお米ができました。
今度はこの塗りにグラデーションを適用していきます。
グラデーション/Gradient
円形/Radial
一応、数値を細かく出していますが、適当で大丈夫です。
R:0 G:0 B:0
不透明度/Opacity:0%
位置/Location:0%
R:20 G:60 B:150
不透明度/Opacity:70%
位置/Location:12%
中間点/Midpoints:30%
R:20 G:60 B:150
不透明度/Opacity:0%
位置/Location:80%
こんな感じで、グラデーションを適用。
とりあえず、透明な炎心ができるようにして下さい。
炎の本体はこれで完成です!
Step 2 炎の周りを描く
このステップでは炎が発しているぼんやりした光を描きます。
炎より上のレイヤーに、楕円形ツールで縦長の楕円を描きます。
炎そのものより、ぼんやりした光のほうがレイヤー順で上にくるようにしてください。大事なことなので二回言いました。
楕円形ツール/Ellipse
幅(W):200px
高さ(H):300px
描いたら、グラデーションを適用。
グラデーション/Gradient
円形/Radial
R:250 G:175 B:60
不透明度/Opacity:100%
R:140 G:16 B:16
不透明度/Opacity:0%
楕円よりすこし小さい形に。
描画モードをスクリーンへ。
描画モード/blending modes:スクリーン/Screen
楕円の中心は炎の明るい部分(白色)の中心に来るように配置します。
ろうそくの炎のできあがり!
Step 3 ろうそく本体を描く
あとは地味なのでサクサクいきましょう。
ろうそくの基本の形をつくる
楕円形ツールと長方形ツールでろうそくを作ります。
楕円形ツール/Ellipse
幅(W):70px
高さ(H):20px
長方形ツール/Rectangle
幅/Width:70px
高さ/Height:200px
楕円の中心と長方形の上辺が重なるように配置して、合体。(スマートガイドを有効にしておくと便利です)
効果>パスファインダー>合体
Effect > Pathfinder > Add
後で加工がしやすいように、効果でろうそくの形を変えていきます。
パス全体を選択した状態で[新規効果を追加]>[ワープ]>[でこぼこ]
効果>ワープ>でこぼこ
Effect > Warp > Bulge
効果>ワープ/Effect > Warp
垂直方向(V)
カーブ(B):-10%
でこぼこした!……ので、塗りを選択した状態で、複製
選択した項目を複製/Duplicate Selected Item
新しい塗りが増え、ろうそくの基本の形が完成しました。
ろうそくに色をつける その1
はじめは上の塗りにメインとなる色をつけていきます。
はい、グラデグラデ!
グラデーション/Gradient
円形/Radial
R:250 G:240 B:230
位置/Location:10%
R:255 G:205 B:70
位置/Location:25%
R:165 G:55 B:35
位置/Location:50%
R:36 G:0 B:0
位置/Location:85%
R:0 G:0 B:0
位置/Location:100%
ろうそくの下のほうが消えるように色をつけます。
背景が黒でない時は、グラデーションの色を調整して下さい。
ろうそくに色をつける その2
続いて、ろうそくをほんのり光らせます。
下の塗りを選択した状態で新規効果を追加。
新規効果を追加>パスの変形>変形
Add Effect > Distort & Transform > Transform
拡大・縮小/Scale
水平方向/Horizontal:105%
垂直方向/Vertical:101%
一回り大きくなりました。
続いて、この塗りにもグラデーションを適用。
グラデーション/Gradient
円形/Radial
R:255 G:205 B:70
不透明度/Opacity:100%
R:36 G:0 B:0
不透明度/Opacity:40%
R:0 G:0 B:0
不透明度/Opacity:0%
ろうそくの上だけぼんやりするように、グラデーションを適用。
アピアランスはこんな感じ。ろうそくの本体ができあがりました!
あともうちょっと頑張って!!!!
Step 4 ろうそくの凹みと芯を描く
このステップではろうそくの凹みと芯を描いて、仕上げていきましょう。
凹みを描く
楕円形ツールで楕円を描き、グラデーションをつけ、凹みをつくります。
楕円形ツール/Ellipse
幅(W):50px
高さ(H):10px
グラ(略
グラデーション/Gradient
円形/Radial
ホワイト、ブラック /White,Black
楕円より少しだけ大きく、少しだけ下に設定。
ろうそくに配置。
描画モードをオーバーレイに。
描画モード/blending modes
オーバーレイ/Overlay
ろうそくの芯を描く
ペンツールでも、鉛筆ツールでもなんでもいいので適当にろうそくの芯を描きます。
それぞれを並べたら、完成!
Step 5 補足
特に言及してきませんでしたが、お好みに合わせてグループ化して下さい。
全体のサイズを変更する
サイズを変更する際は、見たままの状態でサイズ変更ができるように、[線幅と効果を拡大・縮小]のチェックを忘れずに。
炎の形・ろうそくの色を変更する
極端な形の変更でなければ、炎レイヤーのパスを調整するだけで十分です。気になるようであれば、ぼんやりパスの位置を修正して下さい。
ろうそくの色は本体レイヤーのグラデーションを調整してください。アピアランスパネルで正しい塗りを選択しないと、期待したグラデーションが表示されず、編集ができません。アピアランスパネルを使い慣れていない人は注意してください。
複数人で編集したり、バリエーションをたくさん作る際は、アピアランスを使わず、適宜パスで描いたほうが楽で安全かもしれません。
色変えはオブジェクトを再配色が便利です。
以上、ろうそくと炎を描くチュートリアルでした。おつかれ様でした!